プロダクト名
「Suimokusei」~ほんのり伝えるスズラン~
背景(製品開発のきっかけ、課題等)
<きっかけ>
- メンバーの家族も祖父母とは別居しており、その健康状態など様子が気になるが、仕事などが原因でまとまった時間が取れず、直接様子を確認するのが困難という問題を抱えていることが明らかになった。
<課題>
- 国や神戸市のデータからも、また他に見守りサービスがたくさんあることからも、離れて暮らす人(特に急速な高齢化によって老人)を見守る需要が増していることが分かる。 単独世帯↑ → 一人暮らしの見守り需要↑ 共働き世帯↑ → 子どもの見守り需要↑ 65歳以上人口↑ → 老人の見守り需要↑ 核家族世帯56.4% (平成22年度,全国) (参考:http://www.city.kobe.lg.jp/information/project/urban/policy/sumaishingi/img4/23081802.pdf http://www.city.kobe.lg.jp/information/municipal/giann_etc/H25/img/kodomo25.02.05-1.pdf http://www.stat.go.jp/data/kokusei/2010/kihon1/pdf/gaiyou1.pdf)
既存のサービスは検知する情報の種類や検知の仕方(input)に注力しており、通知の方法(output)への配慮が不足している。
様々な企業が見守りサービスを提供しているが、それには以下の2つの問題がある。
- 子ども世帯が親世帯の様子をチェックするという一方向の監視システムによって束縛感や監視感を感じさせている
- センサで情報を検知し、メールなどで端末に通知を送るサービスが一般的だが、利用者は頻繁に送られてくる通知を鬱陶しいと感じることが多く、生死にかかわるような本当に重要な情報が来た時に素早く対処できない(「オオカミ少年」の問題) (参考:http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f470004/)
具体的な製品の説明
概要
離れて暮らす親子の元気な様子であったり、機嫌であったりを「ほんのり」と気付かせたり、必要な時には大事な異常を伝えるスズラン型デバイス。
ターゲット
離れて暮らす人を見守る需要を持った世帯。
利用ステップ:
- 加速度を検知するセンサを扉に取り付ける(場所は家族で協議して決める(例.冷蔵庫・トイレの扉・郵便受け))
- 扉の開閉を検知したらスズラン(親)に情報を送り、ネットワークを介してスズラン(子)に情報を転送する。
- 情報を受け取ったスズラン(子)は光でさり気なく知らせる。(普段はスズランの花のように白く光っているオブジェだが、情報を受け取ると[]色に輝き注意を促す。)
特徴
- 機械的な通知ではなく、「光」で互いの存在をさり気なく直感的に気付かせることができる。
- 「幸福が訪れる」「ほのかな幸せ」という花言葉を持つスズランの形状に象徴的な意味を付与している。(日本にも「縁結び鈴蘭守」というお守りがあり、幸福の象徴として認識されている。フランスでは5月1日に愛する人・大切な人にスズランの花を贈る風習があり、それに倣ってこのデバイスを子どもから親にプレゼントする。)
- センサを付ける場所を親子で協議することで、子は親の生活を見直すことができ、また親子のコミュニケーションのきっかけを与える。
解決できること
- 現在の見守りサービスが抱える「一方向」の監視という不自然な状態を、「ほんのり」と互いの存在を感じあっているという「双方向」で心地よい、より人間らしい状態にすることができる。
- 物理的に離れて暮らすことで心も離れてしまっていた親子の絆を回復する。
- <親>子ども世帯に見守られているという安心感とともに、子ども夫婦や孫の生活する気配を感じられる。 - 話すきっかけやコミュニケーションをとるきっかけを与えたいので、直接的なメッセージや数値的なデータは送らない。ユーザーはコミュニケーションをとる必要がある際には電話などの既存のツールを使うと考える。 - 高齢者はアプリやスマートフォンを持っているケースが少なく、抵抗感を持っている人も多いため、アプリを使わない仕様にした。
- <子>親を見守るとともに、親に見守られている安心感を得られ、ちょうどよい距離感を保つことができる。・今後の展望
- 神戸市では2025年に65歳以上人口が30%を超えると予想されており、全国的にも離れて暮らす子ども世帯が親世帯を見守る必要性は今後さらに増加するであろう。
- 現在65-69歳のネットの普及率は約70%であるが、その割合に関して今後さらなる増加が見込まれ、このプロダクトがより幅広い世帯に利用されることが期待される。
- 今回は加速度のみを測定したが、センサ技術が発達して今まで以上に身近なものになることで、多面的に互いの様子を感じることができる。
注力したこと
- 既存のサービスは検知する情報の種類や検知の仕方(input)に注力しており、通知の方法(output)への工夫が不足しているという問題点に対して、ハードウェアを用いて「ほんのり」と存在を知らせるという情報のoutputに配慮したこと。
- 家族が日常的に触れても違和感のない、植物をモチーフとした馴染みやすいデザイン。
Q&A
- 老人はネットに接続しているのか? →総務省の調査によると平成25年末の70~79歳のインターネット普及率は48.9%で決して高いとは言えないが、65~69歳は68.9%、60~64歳は76.6%、50~59歳は91.4%と、今後増加していくことはほぼ確実である。 (参考:http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h26/html/nc253120.html)
- アプリではなくハードウェアを利用する理由は? →人間の情報処理系は「前注意過程」と「注意過程」の2つに大別される。前注意過程は自ら積極的に情報を取りに行く注意過程と異なり、何らかの刺激が突然出現することに人間が自動的に反応して注意が引き付けられる状態である。この「突然の出現(abrupt onset)」というのがポイントである。日常生活の例では、自動車の運転中は信号を常に気にしているわけではないが、赤信号になれば反応してブレーキを踏む、というもので、人間が危険から身を守るために発達させた本能である。 今回考案したハードウェアを用いることによって、特に敏感な視覚(+聴覚)に対して予期せぬ刺激を与え、 (1)利用者が意識的に注意を向け続けることで生じる負担を軽減し、 (2)素早く重要な刺激にのみ反応できる、という主に2つのメリットを享受することができる。これはMITの石井裕氏らが提唱する"tangible bit"の概念にも通じる認知科学の理論である。 (参考:http://www.visionsociety.jp/VISION/vol8/no4/VISION080401.pdf)
開発技術
活用した技術
API・データ
Web, Database
フレームワーク・ライブラリ・モジュール
nodejs, express, forever
デバイス
Raspberry piと独自のハードウェア
ハッカソンで開発した独自機能・技術
Raspberry piとWebのDBを組み合わせる技術 独自で開発したものの内容をこちらに記載してください 特に力を入れた部分をファイルリンク、またはcommit_idを記載してください。
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